環境意見及び活動

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八丈島磯風

kiduppers

八丈島の空調・電設・メンテナンス工事の英電舎

 

海底清掃から見えるもの
12月14日に、八丈小島の一の根を海底清掃した。

これは毎年、パパズインとダイビング事業者のボランティアで行っている。

今年は、島の安全ガイドと環境保全を目指した団体、『八丈島の海を安全ガイドする会』を設立したこともあって、これからも積極的に島の観光面での安全ガイドと環境考えていきたい。

今回の海底清掃は、その予定した14日は冬型の気圧配置で北風が強かった。

その上、大潮周りの前であるから、一の根あたりの潮流は物凄く早い。船長の山下君と(波太郎丸)話し合ったうえで、参加ダイバーの安全を考え30分だけの清掃になった。

そのせいか収集されたゴミは、例年になく少ない。


ただ、そのゴミを見ると、最近の釣り人の環境に対する意識が覗けるのだ。

それは、参加ダイバーが口を揃えていうのだが、この2~3年で驚くほどゴミの量が減ったと言うことだ。これは、明らかに環境への意識変化であろうか。


この意識変化は、特別に釣り人だけが変わって来たわけではない。社会全体で、環境への意識変化が起きていることになる。

それは、1997年の京都議定書(COP3)から、その後の温室効果ガスの25パーセント削減宣言、コペンハーゲンで開催中の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)など、世界の中での日本政府の取り組みが社会にも浸透してきているからだろう。

高々、釣りのゴミの話が環境国際会議に及ぶのは、いささか大げさかもしれないが、しかしこんな末端に起きていることが環境なのだ。


私は世界中を釣り歩く。だからこそ、自然環境の大切さが理解できる。

日本の南の島やマリアナ諸島では韓国や中国製のゴミの多さに驚く。しかし、ハワイやミッドウェーなどの太平洋諸島やアメリカ西海岸などでは、それ以上に日本の漂着ゴミが流れ着き、アホウドリなどの野生動物を殺傷する一因なったと言われる。

南の島々の海面隆起や、中国南部沿岸の海洋汚染。どれをとっても、ゴミ問題が世界中でリンクするように、環境問題全てが、先進国、後発国、世界中でリンクしていることを感じる。それは私だけではなく、多くの報道から国民全体にも意識として、間違いなく広がっているだろう。


多くの企業は環境姿勢を示し、その対策を無くして成り立たなくなっている。景気低迷を言われる昨今だが、そのギリギリのラインで試行錯誤しながら環境を意識する。そして、我々の日々の生活が否応なしにその影響下にあるだろう。

そこから、知らず知らずに環境配慮が芽生えることで、社会全体の環境に対する意識が熟成してくるだろう。

そんな企業の一部かもしれないが、釣り道具を作る企業やメーカーも環境に配慮した製品作りが成される。

毒性が強く環境負荷の大きい鉛製品に代わって鉄製のオモリ、鉛のルアーに代わって鉄のルアー、化学製品のビニールから作られるワームは成分解する素材に。多くの製品に環境配慮が成されてくる。

釣り道具の製造方法、塗料、パッケージから、製品そのもののマテリアルまで配慮されてきているのだ(まだまだ牛歩のような歩みではあるが)。

そんな環境意識が釣り人にも反映される。それは釣りというレジャー自体が大きな環境負荷を生むものであるだけに(絶対に、釣りはエコロジーではない)、企業もその販売する道具の使い方や、破棄する場合の環境リスクを謳い上げる。それは、釣り人のマナーとして定着してきているのだ。

まだまだ足らないい部分もあるが(鉛フリーなどが進む家電メーカーの進化に比べるとだが)、そういった社会から見える『ゆとり』みたいなものが、釣りの先進国であるヨーロッパや、私が釣りに行く、韓国、中国、南の島、その国々によって、其々の熟成の度合いとして違って見えることになるのだろうか。

勿論、国内の釣りにおいても同じことが言える。

島の釣りでも、イカシーズンの防波堤のゴミなどを見ると、島外から来る釣り人よりも遥かに島お釣り人の方が無神経にゴミなどを投棄しているような気がする。こんなところに、その地域の環境に対する意識が覗けるのだ。

島でも、昨今は処分場建設問題などで環境論議が起こっている。そのことなどで、島民の環境意識が高くなり、より熟成されると嬉しいのだが・・・・。


話はそれたが、この海底清掃では近年使われるようになった新しい釣り道具(新素材のラインやインチク、鉄のオモリなど)が多くみられた。

その分、昔は信じられないぐらい多かった石鯛のオモリなどは少なくなっている。これも道具や釣り方の変化もあるが、明らかに意識の変化であろうか(鉛のオモリを捨てると言うことに害悪感を持つようになってきた)。

ゴミを見るとその社会が見えると言う。確かに、釣りのゴミでも、その道具の変遷は勿論だが、メーカー、企業、釣り人の意識変化が覗ける。


私は、この海底清掃の活動を通して、少しでも環境に対しての啓蒙になれば嬉しい。

そして、口幅ったい言い方だが、この『八丈島の海の安全ガイドする会』の活動を通して、私の考え方と将来を見据えた環境意識を、島の若い人たちに伝えたいと思っている。

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| http://www.papasinn.com/kankyo/index.php?e=20 |
| パパズインの環境姿勢 | 05:07 AM | comments (x) | trackback (x) |
不快害虫が怖いか、海洋汚染が怖いか?。
島でヤスデが大発生である。

溶岩質の島で、我が家は木造とコンクリートのコンビになっている建物だ。
それはヤスデにも絶好の生息環境かもしれないが、ペンションなのだからお客様には快適な空間でなければならない。

そこで、駆除大作戦ではないが、如何にこの不快害虫を退治するかと頭を悩ませる。
夜から深夜にかけて徘徊する、この不快害虫は、朝には建物の壁に数匹張り付いている。

町役場に相談数したが、我が家のある底土地区は少ない方で、島の北側にある永郷地区では一日でゴミ袋に2~3個もとれ、それは朝の掃除が大変らしい。想像を絶する量だ。
町役場のアドバイスに従い、役場で配られる農薬引換券(月に一個)をもって、農協から『コイレット』という農薬を受け取った。
それを、建物の周囲に5センチ幅で巻いておくと、翌日は十数匹のヤスデと他の虫が死んでいた。

そして、その後は確かにヤスデが少々だが少なくなったような気もする。
確かに効果はあるだろう。
しかし、3日後に雨が降った。
1日で100ミリぐらいの降水量であるから相当の雨である。
当然に、翌日はその薬剤の『コイレット』は、ほとんど流れてしまった。
やはり、このヤスデを退治すると云うのは容易ではないし、この薬剤をその度に撒くのは、環境的に決して良いことではないだろう。

この島では、こういった不快害虫の他にも深刻は虫害がある。例えば白アリもそうだ。
シロアリの駆除に関しては島民も相当に苦労しているようで、僅か8300人の島でシロアリの駆除業者が数社ある事からも想像出来る。
しかし、このシロアリ駆除剤はそうとう環境には宜しくない。
元々は1986年頃から有機塩素系のクロルデンが使用されていた。
しかし、人体と環境に影響が大きいということで使用が禁止になる。
かわりに、有機リン系のクロルピリホスという成分の防蟻剤として主流になる。
しかし、これも数年前、使用が不可となり、現在はピレスロイド系の防蟻剤が主流だ。

しかし、これも農薬系の薬剤であり相当の薬害が伝えられるので、最初に1~2年はこれを使って駆除したが、我が家には猫が2匹、それに犬が2匹いて、床下どころか家の四方、周囲に撒くのだから心配である。
その上、撒いている自分でも口の中が苦くなり(勿論、マスクはしているが)、目まいや多少の吐き気もあり、明らかに体調を崩すので止めることにした。

今では、我が家ではシロアリの駆除剤や防蟻剤を使わずに、灯油や廃油を撒くことにしている。
しかし、これらも雨に流され地下に浸透するがのだから、溶岩質の島で多少は濾過されても、海に流れ出ることになる。
これも環境には宜しくない。
ただ、農薬のように人体や生物に強く害をもたらすものではないから、幾分は環境負荷が少ない。
何もしない訳にはいかないから、今のところは最上の方法だろうか。


上記したヤスデや白アリの駆除剤など、その薬剤の主な種類と成分を述べてみる。
農薬と言われる薬剤は大まかに分けて3種ある。
有機リン系、カーバメイト系、ピレスロイド系だ。
その中で有機リン系は環境被害(神経興奮の障害)が特記される、DDT、ピレスロイド系防虫剤・パラジクロロベンゼン、EPN、ダイアジノン、MEP(パラチオンなど)、フェニトロチオン(スミチオン、ガットサイド)、ジクロルボス、メタミドホス、何かと環境被害や人体被害でマスコミを賑わす薬剤が多い。
他にウレタンホーム、エポキシ樹脂、アクリル樹脂など、合成樹脂には難燃剤として有機リン剤が使われている。

カーバメイト系は、ランネートやフェノカルブだが、例の不快害虫駆除剤『コイレット』が、このフェノカルブが主成分だ。
フィノカルブはカーバメイト系の防蟻剤としても多くつかわれたものだが、現在は販売中止になっている。
当然、環境被害や人体への影響が大きかったであろう。
そう考えると、この『コイレット』も、決して安心できる薬剤ではないと云う事になる。

最後のピレスロイド系だが、これは蚊取り線香の原材料である除虫菊で馴染み深いと思う。
それは哺乳類の受容体に対する作用は比較的弱く、人畜防虫剤として古くから利用されてきた。
ただ、皮膚に直接塗布してアレルギーを誘発する例がある。
大量に摂取すると、 紅斑、皮膚炎、などの皮膚症状、気管支喘息、傾眠、血管運動神経性鼻炎、アナフィラキシー反応、吐き気、下痢、耳鳴り、頭痛、情動不安、しびれ、知覚麻痺、衰弱など、神経症状が現れることもある。
重症の場合は呼吸停止から死に至る場合があるらしい。
比較的 に安全性が高いと言っても農薬であるからリスクもあると云うことだ。

いずれにしても農薬は、人体による深刻な影響や環境被害を受け、長年に研究開発され進歩している。
それでも、人間社会には大きな享受の反面で、相当のリスクも伴う。


さて話は戻るが、ヤスデ騒動で配布される『コイレット』だが、フェノカルブが主成分のカーバメイト系農薬であることは前述した。
フェノカルブの毒性については「人体の中毒症状は有機リン系農薬の毒性と類似していて、変異原性は認められないが、動物の胃の中で亜硝酸と反応して出来、発ガン性も疑われています」とある。

ただ、魚毒性A 普通物に分類されるので、
農薬の中でも比較的人畜には安全性が高いと言われ、通常販売される。

しかし、この魚毒性の判定基準も、年々変わってきている。
魚類、ミジンコ類を対象にした試験だが、ともに農薬GLP基準に適合した試験施設で実施され、暴露時間などもS40年当時よりも(48時間)、96時間と遥かに厳しくなっている。
それでも、95%の信頼限界であるから完全ではない。
もっとも、これら薬剤の毒性基準は勿論だが、生物学、環境学自体、試験成果に完全はあり得ないのだから、その判断は難しい。


私も島民の1人として、このヤスデには辟易としている。
もちろん、ペンションのお客様には、より良い宿泊環境を提供したい気持ちも大きい。
しかし、この薬剤をヤスデの完全駆除まで撒き続ける事には、大いなる危惧を持つ。
冗談話になるがお客様には「だから、この島は自然豊かなんです!」と話す。
勿論、他の島民の方も苦慮していると思うが、しかしこの薬剤を各家庭が毎月撒き続けたとしたら、雨の多い島であるだけに、当然ながら海にも大きい影響をもたらすであろう。
ほかにも、多くの農薬や除草剤が撒かれ、雨がある度に地中に浸透し、海に流れ出る。
勿論、家庭で使われる洗剤や漂白剤なども農薬と同じ環境リスクがある。それらも大方は処理されずに流れ出ている。
当然、身近な海も海洋汚染が進み、植物性プランクトンの減少から、動物性プランクトン、海藻類、それを食す小魚、回遊魚、と多くの漁業資源が減少していく。
それは、島だけではなく、日本中、世界中で、これらの薬剤や化学物質が垂れ流されることで環境破壊が起こっているのだろう。

人間生活と豊かな自然との共存が如何に難しいか?と云うことになる。
私たちが、そのことを自覚し、将来にむかって知恵を尽くさなければならない。



もし多少でも、普段使われている農薬や一般に販売される防虫剤などの環境被害に、
興味をもたれる方は レイチェル・カーソン著/青樹簗一訳『沈黙の春』新潮社
ぜひとも読んでいただきたい。 レイチェルカーソンは海洋学者です。

| http://www.papasinn.com/kankyo/index.php?e=19 |
| パパズインの環境姿勢 | 07:52 PM | comments (x) | trackback (x) |
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