2009,07,03, Friday
温暖化の影響から海水温が上昇し、 ツバルなど南の島々の環境変化(水没化)が心配されている。 一昨年行ってきた、クリスマス島(キリバス共和国)も例にもれないようだ。 取材のない休日に、自転車を借りて島の反対側に出かけたが、 ちょうど満潮時だった為に、道路の低いところが水につかって通行できない。 結局、その道路を通れるのは干潮時の2時間だけと判った。 八丈島も他人事ではない。離島であるから、水温による干満の差は激しい。 漁港などでは、水温の低い時の干潮時は、 漁船に乗るのに梯子(ハシゴ)がいるぐらいだ。 そして、高水温時に満潮になると船が陸に乗りあげそうになる。深刻だ。 温暖化の、最も大きい原因とも言われるCO2の削減問題は、 いまや政治問題にもなり、車のハイブリット化、電気自動車の推進など、 社会も一体になって取り組んでいる。 しかし、この問題も、我々離島に住む人間には、 まだまだ見えにくい部分も多い。 南の島の話ではないが、海は車の走る陸地の2.4倍である。 そして、地球全体の流通を考えた時に、海上運搬と陸上運搬では、 その運搬量と規模がまるで違うと云うことだ。 まして、近年増え続ける空路(飛行機)である。 車のCO2だけだ取り沙汰される中だが、 如何に我々が、国の施策やメディアなどの報道から得る知識だけは 不十分であることに気がつくはずだ。 もちろん、船のハイブリッド化や、飛行機のハイブリっとエンジンなど、 研究されてない訳ではない。 (写真は、オーストラリアで建造された、ハイブリット船) ![]() しかし、車社会の中で、現状は一般車のみ、 流通にかかわるトラックなど営業車のハイブリット化は、 まだ先のことだ。 更に、我々島々に生活をする人の交通、流通の手段である船。 漁船。更に空路。飛躍すれば宇宙のゴミ問題。 社会に重大な影響を及ぼす、これらの問題は、 気が遠くなるほど後回しで、ずっと先の事なのかもしれない。 これに、多くの政治的な問題が重なり、世界規模の問題として、 先進国、途上国、様々な利害が交錯する中であるから、 これも、解決をみるのは気が遠くなるほど先だろうか。 はたして、地球が待ってくれるだろうか。
| http://www.papasinn.com/kankyo/index.php?e=15 |
| パパズインの環境姿勢 | 06:05 AM | comments (x) | trackback (x) | |