パパのコラム集 column 大言壮魚

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肴は「サカナ」 Part2

肴は「サカナ」Ⅵ

「肉多しといえども食の気に勝たしめず。
ただ酒は量なし、乱に及ばず」

酒の格言だ。肉を食べる時に定量があって、
満腹状態になるが、しかし酒には定量がない。

乱れないように飲め。そんな意だろう。

確かに酒のサカナとして肉は、
それほどタラフク食べれるものではない。

しかし、酒はその種類にもよるが、かなり飲めるだろう。

私なぞは、水を1.8リットル飲むのは相当にキツイが、
ビールや酒だと行けそうな気がする。

先日、青森の三沢に釣りに行った。

米軍の将校に友人がいたので、キャンプのレストランで食事をすることになる。

友人の将校は120キロぐらいある巨漢だ。

そして、同行したネーチャーボーイズの和田さんは100キロを超える。

リブステーキがオーダーされて、さらに野菜とポテトサラダが添えられた。

もちろん赤ワインで乾杯だが、そのワインが美味しくて2本も飲んだ。

しかし、LLサイズの靴底ぐらいある大きなリブステーキは、
ひと口サイズを一切れ口に入れただけ。

ポテトサラダには全く手をつけることが出来ない。

でも、リブステーキをぺろりとたいらげた友人と和田さんも凄いが、
その肉を腹に収めずに、たらふく2本ものワインを飲んだ私である。

果たして、どちらがイジマシイだろうか。





肴は「サカナ」Ⅶ

酒の肴としては、やはり肉よりは魚であろうか。

腹もちのよいのは肉だが、酒の美味さを引き立てるのであれば、
脂ぎった肉では重厚過ぎる。

ただ、酒によっては肉も格好の引き立て役になる。

たとえば沖縄にはラフティーなる食べものがあって、
それは「豚の角煮」のようなものだが、
これがけっこうカロリーがあるように見える。

ところが、時間をたっぷりかけて煮込んで脂分を飛ばしている。

トロッとしていて、箸がすっと入るほど柔らかく、しかも崩れない。

脂身がしっかりしているのに、全くベタベタしないのだ。

さらに、その横に軽く炒めたカラシ菜などが添えてあると、
全く脂身のしつこさを感じない。それに美味しい。

あの泡盛を引き立てる料理としては、それは食べるほどに、
あの個性のある酒の味を引き立てる。

八丈島は僅かに人口が8500人の島だが、
流人が持ち込んだ焼酎の文化があり、
「島の華」「情け島」「八重椿」「大漁」「磯娘」「黄八丈」など、
驚くほど数多くの焼酎が作られている。

そして、これらの焼酎いずれもが、このラフティーに合う。

泡盛とは違う味わいだが、そう考えると
多少癖のある酒の方がラフティーに合うのだろう。

八丈島に豚肉料理はないし、あまり豚肉を使う文化を持たない。

それなのに、この焼酎の味が引き立つのは、
島を覆う南風のせいかも知れない。



肴は「サカナ」Ⅷ

中国の酒の歴史は紀元前からである。

そして、そこから数十世紀あとの、唐の時代に日本に伝わったとされる。

その時代を代表する韓愈(かんゆ)という文人(詩人)が
「一生を洗い流してくれるのは、ただ酒のみである」
と云う言葉をのこしている。

それだけ中国数千年の歴史の中でも、酒を語る文は昔からあり、
日本の酒文化よりもはるかに古い。

そんな中国に「酒池肉林」と云う言葉がある。

ご存知、すこぶるつきの豪勢な宴会を意味する言葉だが、
それは美酒と山海の珍味のずらりと並ぶ魅惑的な場面を想像させる。

古代中国の専制君主が、酒を満たした池や肉を掛けた植込みを
広大な庭園内に作らせたことに由来するらしいが、
そこで裸の男女がふざけ合いながら飲み食いをする、
そんな淫猥な姿を思い浮かべるのは私だけだろうか。

酒池肉林が酒池肉林たるにふさわしく、宴もたけなわに盛り上がる。

女性を盃に見立て酒を注ぐと、あたや酒池に揺らぐ海藻のごとくだろう。

「官主酒に溺れ、乱土心荒む」の話だろうか?。

こんな時代錯誤をフラッシュバックさせるのだから、
コリャ立派にワカメもサカナだろうか。

男の極みだね~。




肴は「サカナ」Ⅸ

ヨーロッパの酒文化は発酵文化とも言われる。

酒よりも前にパンの発酵がありチーズ発酵があるらしい。

錬金術なんてのがまことしやかに語られた時代に、
そんな遠周りが道具の進化と哲学を生んだ。

酒の醸造技術もその頃からで、キリスト教の発展とそれに反する錬金術が、
今のヨーロッパ文化の基盤らしい。

酒の話では面白い解釈がある。

古代ギリシアではワインは割って飲むのが普通だったようで、
プルタルコスの食卓歓談集(岩波文庫)にもそうした話が書かれている。

「五度、三度は飲め、四度は飲むな」という喜劇中の歌があるらしいが、
これは音楽家の私としては興味深い。

と云うのは、これは音楽の和音でも共通する。

和声の進行の中で四度の並行進行は良くないと云うことで、
これは一般的な音楽理論だ。

古典的な音楽理論で、今のジャズ和声などでは
逆に意識的に使われたりすることもあるが、
ただ五度の和声は、倍音律という人間の耳に響く和声の中で
特に豊に響くものだ。

そこから和声の理論が作られるのだが、
これが「ワインの割る率で、
五度とは酒二に水三を、四度は酒一に水三、三度は酒一に水二で、
五度が一番うるわしい調和を得た割合」言われるのは、
音楽的に考えても興味深い。

ヨーロッパの酒、それは音楽とも密接につながっている。




肴は「サカナ」Ⅹ

古い中国の諺では、人生を楽しむため術と云うのがある。

一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に幸せになりたかったら、釣りを覚えなさい。

昔からこのような諺があると云うことは、嬉しい限りだ。

そして、私の生涯は幸せ絶頂ということになる。

酒が好きで、女房殿には「酒がなければミリンまで飲む」と言われ、
一時間どころか、連日飲み続けだ。

そして、結婚は数回している(3日間しあわせだったかなあ~?笑)。

豚を殺すまではいかないが、酒の肴にはメがないから、
そりゃ美味しいものを作る労は惜しまない。

うまい酒を飲むためには、最高のサカナを作ることに命をかける。

そして、釣りとなれば何処までもマッシグラ、
妻も子も捨て己が命も捨てるだ。

先日も、青森でマダイ釣りをし、マグロにやられると「リベンジだ~!」。

翌週には、再び八丈島から青森に。

女房殿に、「そんなに留守にしてたら、我が家は潰れるね~」と罵声を浴びせられたが
「俺が潰れるよりはマシだろう~!!!」と屁理屈をこねた。

そして、リベンジを果たしたのだから、オラ幸せだね~~。


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| column 大言壮魚 | 09:27 AM | comments (x) | trackback (x) |
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