パパのコラム集 column 大言壮魚

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八丈島磯風

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八丈島の空調・電設・メンテナンス工事の英電舎

干物の話

肴は干物Ⅰ

先日、アカハタ釣りに行ってきた。

鯛カブラを使ったのだが、マダイの少ない八丈島で、
このカブラは鯛よりもアカハタの方が良く釣れる。

アカハタは高級魚である。

それは、煮魚、あらい、シャブシャブ、などが美味しい。

しかし、島ではグッと庶民的に、
ジャガイモと玉ネギを入れた味噌汁が好まれる。

私は、何といってもこのアカハタを干物にする。

そして、この魚の干物作りのために、
釣りに行くのであれば、塩は必携だ。


釣ったばかりのアカハタ、その数尾を船上で鱗を剥がし、
腹を出してからら腹開きにする。

2~3匹もあれば良い。

海水で洗い多めにコッテリと塩を振って釣りが終わるまで、
そのまま風にでもさらしておこう。

釣りが終わった頃には(2~3時間)十分に塩が効いている。

さてここからが肝心だが、
腹開きにした塩の効いた魚を、再び海水で洗い流すのだ。

あくまでも海水でなければならない。

それは、身の中に塩分が良い状態で効いても、
表面は塩が効き過ぎる。

しかし、真水で洗うと塩分と一緒に旨味も逃げてしまうので、
あくまでも塩分の含まれた海水で洗うのだ。

其処からは、ビニール袋にでも入れて自宅に持ち帰って作業する。

日が照っていれば日干しが一番だが、くもりであっても乾燥していれば干せる。

とにか、もう一度干すのだが、それ以上に最初の塩を振り、
海水で洗い流す下処理が大事だ。




肴は干物Ⅱ

アカハタに限らず、干物作りに雨の日は向かない。

丁寧に気を使いながら下処理したとしても、
湿度の高い日は美味しい干物が出来ない。

そんな時は、マーケットで紙おむつを買って来よう。

「あら~、パパさん、良い年をして励んでお子さんを作ったんですか~、
それともお孫さんですか~」
なんて、余計なオアイソは無視して、
パンパーズ、メリーズ、ムーニー、その中で安いものを買う。

まず、下処理した魚をドライヤーの送風で(熱くしない)、
表面を乾かしてから、この紙おむつで包むようにしましょう
(これは表面に水分が残ったまま包むと、
表面のテリが無くなって美味しく見えないからです)。

「お尻に充てるものだから、何となく使い難い」って言いたいですか?。

「そんなことはないのです。子供の敏感な肌にも優しく、
衛生的に作られてますから、それに消臭効果があって、
かえって生臭みが…、えっ!、シニア向けの紙おむつでは?、
そこまで考える必要はないでしょ!」

とにかく、水分は良く取れますよ。

包んだら、輪ゴムでグルグル巻きにして冷蔵庫に放りこむだけです。

直ぐに食べない場合は、2日ぐらい置いてから冷凍保存しましょう。

「はい、美味しい干物の出来上がり~」。



肴は干物Ⅲ

美味しい干物は、もちろん下処理や干し方で、
大いに味が違ってくる。

しかし、白身の干物は、焼き方にも気を使う。

特に、アカハタ、鯛、イサキ、フグ、など白身魚は、
アジやサバに比べると火の通りが悪いので、
弱火でじっくり焼くことが肝心だ。

白身魚は大きい魚が多い。

その場合は、4つ切りにして焼くのも良い。

肝心なのは、万遍なく、ムラなく火を通す。

とにかく、弱火でじっくり全体にふっくらと焼くことだ。

じっくりと焼けているかどうかは、焼いている魚の鰭(ヒレ)を見ると判る。

ヒレは薄く火の通りが早いのだが、黒く焦げてしまうようではアカン。

薄茶色に光り、カリッとした感じで、
照りが損なわないように焼けば良い。

アカハタの干物は、何も身だけが美味しい訳ではない。
ちょっとゼラチン質のある皮、その皮下にある嫌みのない脂分。

干したことで閉じ込められた旨味は、
その脂分から出る肉汁に多く含まれている。

そしてそして、なんたって大事なのはヒレの部分だ。

ここをもう一度しっかりと焼く。

肉に食い込んだ骨の部分の水分を飛ばし、
ヒレ部分は少し焦げ目がつく程度、この焼き具合が肝心だ。

そして、この焼きあげたヒレをガラスのコップ(ロックグラスが良い)に入れて、
そこに熱燗を注ぐ。

これはフグのヒレ酒をしのぐほどの美味しさなのだ。

「鰭酒も 春待つ月も 琥珀色」 秋櫻子。 
堪らないね~。


肴は干物Ⅳ

旨い干物、それは魚の鮮度が肝心で、
その為に下処理が大事だ。

そして、それ以上に焼き方が大事で、
旨い、不味いは焼き方にもよる。

とくに、昔のように花嫁修業なんてのが無いまま、
カッコウ良いイケメン君と成り行きで結婚してしまった若奥様は、
美味しい魚の焼き方まで知らない。

「いや~ん、なんか魚って、このままだと生臭くって~、洗いたいわ~」
なんてことになるだろう。

しかし、干物に限らず、魚は真水で洗わない。

焼く前に軽く拭き取るだけだ。

「あたし~、洗剤で魚を洗いたいわ~」
なんて、のけ反るようなことを言う奥さまもいるだろうか。

そんな時は、
「だめですよ~。そいじゃ、マズ、貴方の汚ない手を洗いなさい。
ダメダメ、水分は厳禁って言ったでしょ。
洗った手はタオルで拭いて水分落として。
そのままが嫌だったら、キッチンタオルを軽く押すだけです、ハイ。」

「チョットチョット!、焼く網だけど、コッチこそ綺麗に洗ってくださいな。
焼き網は、そのままにしておくと、臭いが付いちゃいますよ~。
エッ!ダンナが浮気してるかも~、
それは焼き網じゃなくてヤキモチでしょう。
そんなことより、網をタワシでシッカリ洗って、火にかけて乾かすんです」
そのぐらいは教えてあげたいね~。

しかし、これは焼く以前の問題だと思うが。



肴は干物Ⅴ

干物には裏表があります。

開いた方が表、皮の方が裏でしょうか、
「ホラホラ~、干物は左右で厚みが違うでしょう。そう、
骨の付いた方が厚いですから、厚い方に切りみを入れるか、
真ん中寄りに持ってきて、そこを重点的に焼くようにします」

「海の魚は身から焼くと言いますが、それは脂分によるんですよ~。
脂肪分の少ない、鯛などの白身魚は身から焼くと網にくっつき易く、
剥がすと身がばらばらになってしまうことがあります。
この場合は先に皮から焼き、身の表面が乾いて膜が張った状態になってから、
後で身を焼くとくっ付き難いですから~」

まあ、説明は、ざっと、こんなところです。

そして、焼きにかかります。

野球好きのお父さんは、
「わしゃ、テレビのプロ野球観戦で盛り上がるんじゃから~」
なんて横着しないで。

酒の肴になくてはならない美味しい干物ですから、
チョット我慢してテーブルにお皿などをセッテングする手伝いをしましょう。

お母さんは、焼くことに集中。

その場を離れずに魚と睨めっこし、
最高の焼き上がりの状態を逃さない。

そして、焼き上がったところで、そのアツアツの干物を皿に乗せ
「あなた~ん、お待ちどうさま~」。

アツアツの干物にレモンを絞ってから差し出すと、
その愛情は更に更に深まります。

野球観戦の後に、さらに愛情ふか~く結びついちゃうかも(ウッシッシ)。


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| column 大言壮魚 | 03:25 PM | comments (x) | trackback (x) |
海に似合う音楽 Part2

海と釣りに似合う音楽 Ⅵ

釣り人の朝は早い。

しかし、起きて早々にバタバタの支度は、如何にも芸がない。

ユッタリとモーニングコーヒーから、好きな音楽でも聞きたい。

まあ、これから釣りに突撃開始なのだから、
ワーグナーの「タンホイザーの入場行進曲」なんてのも良いが、
どうも魚が逃げそうだ。

ワーグナーの音楽は全てが勇ましい訳ではない。

「タンホイザー」や「ワルキューレの騎行」などは勇ましいが、
ローエングリンの前奏曲等はこ朝の目覚めにぴったりかも知れない。

ワーグナーにこだわるわけではないから、私はシューマン等が良い。

トロイメライ等は眠気で霞んだ頭を徐々に覚醒させ、
美味しいコーヒーが体にやる気を充満させてくれるのだ。

音楽にも、其々の好みがある。

特にポップスの場合はジェネレーションによっても変わる。

私のような老人は流行の音楽には疎(うと)いので、
スタンダードなジャズやクラシック音楽が落ち着く。

ただただ、早朝に聞く音楽はジャンルよりもテンポだろう。

朝からアップテンポの音楽を聞くのはセワシナイ。

そりゃ起きぬけに、女房殿の小言を聞くようなものだろう。



海と釣りに似合う音楽 Ⅶ


さて、いよいよジギングに出陣だ。

ボートの乗りこみ船を走らせる。

白波をけって目的地に向かう。

出陣には「軍艦マーチ」だが、どうも釣りには勇ましすぎてイケナイ。

その場所や釣りのシチュエーションで選び出すのが良いだろう。

沖縄あたりの南のリゾートだと、まずは沖縄のポップスが今向きだ。

沖縄のミュージックシーンは、喜納昌吉や照屋林賢などのように、
三線とポップミュージックを融合させた音楽が主流だが、
昔はコンディショングリーンや、紫、のようなハードロックのアーティストも多かった。

しかし、ハードロックではチト肩が張る。

最近では、ビギン、下地勇、ディアマンテスのようなインディーズ出身の音楽がよい。

ビギンは、元々はブルースがベースのバンドだ。

「いかすバンド天国」で優勝し、「恋しくて」でデビュー。

最近は「涙そうそう」「島んちゅぬ宝」など、最近は島唄的なヒット曲が多い。

下地勇は宮古島出身の沖縄ポップス界の異色スターだ。

レゲイ調の音楽を宮古島訛りで聴かせるが、方言が一層の異国情緒で心地よい。

私のお勧めは、ディアマンテスだ。

ペルー生まれの日系3世、アルベルト城間率いるラテンがベースのバンドだが、
沖縄民謡・ポップスを融合させ、ダンサンブルで独特のサウンド。

バンドリーダーであるアルベルトのボーカルが凄い。

沖縄での釣りでは、彼らの音楽をBGMに。最高に楽しい。


海と釣りに似合う音楽 Ⅷ 

荒れた海、静かな海、其々に似合う音楽がある。

荒れた海での豪快なトローリングともなれば、ダンサンブルなラテン音楽。

それもキューバラテンのサルサがお好みになる。

しかし、サルサはキューバの専売ではない。

プエルトリコやフロリダ、ニューヨークにもサルサミュージシャンが多く、
カリブ系音楽の主流になっている。

何と言ってもヘミングウィーの「老人と海」に代表されるカリブ海のトローリング、
これらラテン音楽だろう。

では、静かな海は何が似合うか。

同じラテンでもトロピカルラテンと言われるメキシコのマリアッチや
、トリニダード・ドバゴに代表されるスティールドラム等のユッタリした音楽だろうか。

私は断然にボサノバが良い。

ボサノバは一般的な一小節単位で構成される音楽に比べ、
2小節単位で構成される為にユッタリとしたリズムになる。

ラテン音楽の中でソンと同じリズム構成で、
元々サンバの中にサンバ・カンソンと同じだ。

それはラテンに共通する、2ビートのソンなのだ。

作曲家のアントニオ・カルロス・ジョビンや、
歌手でギタリストのジョアン・ジルベルトなどによって完成されたが、
元々はリオ・デ・ジャネイロのコパカバーナやイパネマといった海岸地区に住む、
中産階級の学生やミュージシャンたちによって生み出された。

ジャズサウンドとの融合であり、穏やかな海辺を連想させる大人の音楽だろうか。




海と釣りに似合う音楽 Ⅸ

中南米の音楽には色々ある。

それは、カリブ海を連想させる、
サルサ、メレンゲ、クンビア、等のラテン音楽。

管楽器とギターを中心としたマリアッチなど、メキシコのトロピカルラテン。

ブラジルのサンバやボサノバ。

チリやペルーのフォルクローレだろうか。

しかし、同じラテン音楽で外す事の出来ないはアルゼンチンタンゴだ。

中でもアストル・ピアソラの音楽は、ダンス音楽であるタンゴとジャズ、
そしてクラシック音楽を融合させるアルゼンチンの音楽の傑作だ。

世界中で演奏される「ブエノスアイレスの四季」は彼の作品の中でも評価が高く、
名のあるミュジシャン達でも、彼のバンドでこの曲の演奏をすることは、
ワールドカップのアルゼンチン代表になるぐらい名誉なことらしい。

格調の高いアルゼンチンの音楽だが、
この国のポップスにはチョイトした異変が起こっている。

それは「THE BOOM」の島歌が、
アルフレッド・カセーロというタレントが歌って大ヒットしたことだ。

それも、サッカーなどのスポーツ観戦でこの曲が応援歌に使われ、
レジャー施設やリゾートなどでもこの曲が良く使われるらしい。

それにしても、アングラーは黄金の魚「ドラド」を釣りたいために、遥々アルゼンチンを目指す。
パンパスにある古びたロッジから、イベラー湿原にフィッシングボートを出す。

アングラーの素早いロッドワークで、黄金色のドラドが水面を躍動する。

BGMは日本の島歌。こりゃ、良いかもしれない。




海と釣りに似合う音楽 Ⅸ

海外の島々の中で、私が最も好きなのはパプアニューギニアだろうか。

それは、大型が釣れるとか、数釣れるとか云った事よりも、
そのロケーションの中で釣りが出来るのが何よりも良い。

パプアと言えば未開の地のような気がするが、それでも生活文化は想像以上に向上した。

ビンロウジュの実と石灰を一緒に口の中でクシャクシャ噛む、
火炎のような真っ赤な口になるから、そのあたりは原住民といった雰囲気だが、
ヘッドホーンで音楽聞く姿は日本人の若者と変わらない。

そのうち、中国製のipadが蔓延するかもしれない。

彼らの聞く音楽は、パプアニューギニアの音楽だが、
ポップなミュージシャンは通常ロックバンドスタイルだ。

音楽は南国のせいか中南米音楽にも影響されているらしく、
ミュージシャンの間ではほとんどラスタヘアーであるから、
チョイト見はジャマイカあたりのバンドだ。

何時だったか、ある部落で民族舞踏を見せてくれると云う。

そこでカメラを持って出かけたが、なにしろ素っ裸に体中がペイントである。

体にはチンチンサックしか着けていないのだから、
その姿で槍を持ち、異様な声を出す踊りには仰天した。

しかし、そのショーの終わった、そのダンサー達は、
ディープパープルのCDをガンガンの音響で聞いていた。

ここでの釣りに、イギリスのハードロックは似合わないと思うのだが。



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| column 大言壮魚 | 10:10 PM | comments (x) | trackback (x) |
少年時代の釣り
少年時代の釣りⅠ

北国、津軽の海にはアイナメが多い。

幾種類かあるが、その中で一般的なのは「アブラッコ」とか
「シンジョ」と言われるものだろう。

ある日、父が「シンジョ」の大型を釣って来た。

母が台所で調理をするが、ヒバの木の大きなマナイタから、
その尻尾がはみ出している。

1メートルぐらいあったような気がする。

しかし、よく考えてみると1メートルなんてアイナメがあったらコリャ事件だ。

やはり子供心の記憶である。余計に大きく感じたのだろう。

子供の頃、この「シンジョ」を釣るのが得意だった。

オモリの下10センチの所に釣り針を着けるだけ。

餌は、ヤドカリを貝殻から取り出したもの。

竹竿の先にタコ糸を1ヒロ、その先に20センチほどのナイロンハリス。

当時ナイロンハリスはとても貴重なものだ。

磯場を歩きながら、魚の居そうな穴に静かに落とし込む。

20~30センチほどのアイナメが餌に食いつくと、ガクガクっ竿先を引き込む。

稀には40センチを超えるようなビール瓶サイズだと、
それは息が止まるほどの興奮である。

釣ったアイナメは醤油漬けにしてから焼き、晩ご飯の食卓に登る。

串刺しにしたアイナメの香ばしい醤油の香りは、懐かしいおふくろの味だ。



少年時代の釣りⅡ

北国津軽の夏は短い。

9月の声を聴くと霜が降り、10月には山に雪が降る。

岩木山の山頂が白くなる頃、父と一緒にフクラゲ釣りに出た。

櫓で漕ぐ小舟から胴付き針の3本仕掛け。

上の2本にはハゲ皮のバケ、下バリには生きたドジョウを付ける。

下バリにはヒラメが来る事もある。

仕掛けを落としてから、ゆっくりと櫓を漕ぎバケが泳ぐようにする。

しかし、この時期から日本海は荒れてくる。

父が数尾釣っただけで風が出てきた。

「かつあき~(私の名前だ)、帰るから、道具を片付けるべ~」

かじかむ手で、仕掛けを手繰る。

手繰った途中で手ごたえがあった。

フクラゲはイナダである。バケが動いたので食ったのだろう。

ちょうど群れに当たったようで3本食ってきた。

子供の私には大騒ぎである。

父に手伝って貰い何とか引き上げる事が出来た。

いつの間にか、周りにはフクラゲのナブラが出来ている。

もう一度仕掛けを落とそうとすると、父が、

「だめだ~、風が出るぞ~、帰る~」

そして、道具を畳んで船が走り出した途端に、

横で大きな水柱が上がり揺れが起こった。

シャチである。

それは船の3倍ほどの大きさであろうか。

物凄いスピードでフクラゲを追いまわす。

良かった。

あの場にいたら、こんな小船など簡単に引っくり返っていただろう。



少年時代の釣りⅢ

弘前の小学校にいた頃、林間学校と言うのがあった。

汽車に(懐かしいね~)乗って浅虫温泉まで行き、
そこから徒歩で白根崎と言う岬で野外活動する。

まあ、泊らないけどキャンプみたいなものだ。

焚き木を取るグルーップや、
炉を作って火をおこしハンゴウでご飯を炊くグループ。

女子は恒例のカレー作り。

私は当然に食料調達で釣りグループだ。

このグループは人気がある。

なんたって、釣りは楽しいからだ。

先生と私を含め10人ほどが磯場で釣り糸を垂らす。

しかし、こんな釣りはオイラ専門家だ。

左手に湯ノ島を望む、
低い磯場をまるで牛若丸のように飛び回る(猿と言った方が良い)。

他は青ベラやゴンズイのような、気色の悪い魚しか釣れない中で、
しっかりとアイナメを3尾ほどゲッチュした。

「わ~、これ工藤君(おいらの本名)釣ったの~、すっごい~、オッキイ~」

女子軍から賛美の言葉を背に受けて、意気揚々、威風堂々。鼻高々。

「まあ、みそ汁さだば、もったいね~、腹ワダ出して、ウロコ剥いで、
ブツ切り~、こうやるだ~!。」

パッ、パッ、パッと手際よく。

かくして小麦粉がダンゴ状になったカレーライスに、
玉葱の入ったアイナメの極上味噌汁。

豪華絢爛な食事会だ。

一躍、おいらは先生にも一目置かれるヒーローとなった。



少年時代の釣りⅣ

ハヤ釣りと言うのがある。

小川で簡単に出来る釣りだ。

エサは食い物だったら何でも良い。

ご飯粒、ソーセージ、ハンペン、魚のハラワタ、皮、
何でも食うのは食欲旺盛だからだろう。

そこで、色んなエサで試す事にした。

ミミズは糸ミミズよりも大きなミミズを小さく切った方が良いようだ。

魚はカツオの肝臓が良い。

野菜類はさすがに食いが落ちる。

しかし、茹でたトウモロコシにも食い付くし、
ウリの種にまで食い付いた。

しかし、何といっても驚いたのは、脱脂綿である。

針に撒き付け、オモリを付けない針を流れに落とすと、
その浮力で浮いたままス~っと流れる。

木陰などの死角に入るといきなりパクリなのだ。

良く考えてみると、フライフィッシングだろうか。

でも、感覚的には海釣りのウィリーにも似ている。

まあ、淡水も海水も魚の習性はさほど変わらないと云う事になるだろう。

このハヤは大きいのより小振りな方が美味しい気がする。

5センチぐらいの奴を3~4匹まとめてテンプラに上げる。

ワカサギとは違った風味がする。

最近は、あまり目にする魚ではない。

果たして今でも釣れるだろうか。



少年時代の釣りⅤ


先日、青森でフィッシングショーが開催された。

最近は、地方でもこのような釣りのイベントが多いようだ。

青森は三方が海に囲まれている。その為か、1万人以上も詰めかけ大盛況だった。

青森出身の私はゲストとして迎えられトークショーもあった。


当然、パンフレットなどにも私の名前が乗ったことで、
同級の渋谷君が他の幼馴染と一緒に訪ねてきた。

子供の頃に釣り好きだった奴は、今でも釣り好きなのだ。

訪ねてきた幼馴染と、会場の2階にあるレストランで昼食をとる。

積もる話は昔の釣りの話だ。

蕎麦屋の渋谷君とは、一緒に自転車通学していた。

そして、学校の帰りには、何時も2人で釣りをしていた。

夏休み等は、河原の石を積んで作られた砂防堤で、
腰まで浸かりながらウナギをとった。

ウナギが獲れると、彼のお父さんが、

翌日にウナギのかば焼きを作ってくれた。

なにしろ、ウナギのかば焼きは高級料理だ。

ホンマモンのかば焼きなんて普段はめったに食えるものではない。

一匹まんま焼いた、あの甘ダレの付いたかば焼きを家に持ち帰ると、
我が家の食卓は豪華絢爛になり、私の両親も目を細める。

なにか、子供心に嬉しかった。

その渋谷君と、昔話で盛り上がるのだから、故郷のフィッシングショーも良いもんだね~。


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| column 大言壮魚 | 03:14 PM | comments (x) | trackback (x) |
釣りと音楽

海と釣りに似合う音楽 Ⅰ

数年前に、ジギングで与那国島に行った。

到着当日は午後なので、おやつ代わりにおパンを買いこんで、
島周りをドライブしながら、ライトなキャスティングゲームを楽しむことにした。

シーバス用9フィートのロッドに、チビのポッパーを装着し防波堤を釣り歩く。

何処かから三線(沖縄三味線)の音色が聞こえてきた。

港内の石段の上に若い女の子が座って三線を弾いている。

横のベビーカーの中には乳飲み子がいた。

「何時もここで弾いてるのですか~」

「ええ、雨のない日は大概に…」

「お若いですよね~、子供のころから三線を弾いてるのですか~」

「ちゃうワ~、生まれは大阪です~。結婚してから島に~。
覚えたてやから、ホッホ、うもぉないヤン」

なるほど、話を聞くと生粋の大阪っ娘が、
島に憧れてダイビングに来て、島の男に惚れたらしい。

子供も出来たので、
三線でも覚えて島の女らしく生きたいと云う事らしい。

現代風な健気さを感じるね~。

そういえば、決して上手いとは言えない三線である。

それでも、この音色は島の景色が似合う。

そして、南国の穏やかな風を感じる。


海と釣りに似合う音楽 Ⅱ

私が子供の頃に育った津軽は青森県の西半分、
日本海側の地方である。

津軽の民謡歌手に、岸知恵さんと言う人がいる。

一度お会いした事があるが、まあ陽気で、良くお笑いになる方だ。

その方のステージはおよそ、
一般的に直立不動で歌う民謡歌手には思えない。

踊りながら歌うそのパフォーマンスはステージをところ狭しだ。

スタンドマイクでは、とても賄えるものではない。

そして、彼女の歌う津軽じょんがら節は、そのバチ音と共に圧巻である。

如何にも陽気ではあるが、
何か哀愁を帯び、抒情的で感動すら覚える。

それは、厳しく長い冬と、津軽野の地吹雪や荒ぶる日本海の、
そんな生活に根付いた音楽だろうか。

竜飛岬の怒涛の潮流。

その中で群れを成す獣のような巨大魚。

そのクロマグロの群れを追い、ロッドを振り続けるアングラー。

このクロマグロゲームは、究極のスポーツフィッシングだろうか。

しかし、竜飛を背景を目にした時に、
私には津軽じょんから節の哀愁を帯びたメロディー、
そして津軽三味線の力強いバチを弾く音が聞こえてくる。


海と釣りに似合う音楽 Ⅲ

数年前の話だが、サイパンから北マリアナ釣行へ、
韓国の友人たちと釣りに出た。

船中4泊の予定だが、船は旧式の和船であるから恐ろしく船足が遅い。

片道の走行時間が12時間であるから、
実質は目的のサリガン島付近で59時間しか居なかったことになる。

船長も日本人で、何でも伊豆の下田辺りの漁師だったらしい。

そして現地スタッフの2人も日本語を話すので、全く不便は無い。

船の中には日本の漁具がイッパイで、
まるで八丈島の漁船に乗ってる気分だ。

日中はイソマグロのジギングがメインである。

しかし、アンカーを打ってスタッフが寝静まった後で、
キハダマグロのキャスティングゲームが最高に楽しかった。

それは高々10~20キロのマグロだが、何しろ何処に投げて釣れてくる。

寝ないで休みなく釣りをし、50時間ほどぶっ続けでやった。

その朝、シャモロ系の若いスタッフが歌を唸りながら朝食の卵料理を作っていた。

その歌が、なんと鳥羽一郎の兄弟船である。

もっとも船長が演歌好きで、CDプレーヤーで演歌を聞いている。

この船は演歌一色なのだ。

帰りには、さすがに疲労困憊だった。

船尾でビールを煽り、ボーっとしながら体を陽に焼いていた。

操舵室からかすかに音が漏れ、兄弟船のメロディーが聞こえる。

「波の谷間に 命の花が~ ふたつ並んで 咲いている~♪ 
型は古いが しけにはつよい おれと兄貴のヨ~ 夢の揺り籠さ~♪」

頭上にはアメリカ国旗が、マリアナ諸島の風を受け靡いていた。


海と釣りに似合う音楽 Ⅳ

島で一番のジギング船と言えば、潤航丸だろうか。
なにしろ、20年近い付き合いだが、
ジギングの創世記から一緒にフィールド開拓をしてきた船長である。

彼は実に不思議な男である。

まだ付き合いの浅かった頃、始めて彼の家に誘われた。

まだ彼が独身の頃である。

真新しい家の2階にあるリビングに通される。

だいたい、漁師の家で2階にキッチンとリビングがある洒落た家なんてのは聞いた事も無い。

リビングのソファーに腰掛け、彼の入れたコーヒーを啜る。

キッチンには奇麗に磨かれた銅製の鍋や、フライパンが吊るされ、
システムキッチンもピッカピカ。

これが独身男の家か?と思うぐらい薄気味悪い。

本棚に料理本等の分厚い本が並べられ、
中に「ニーチェとワーグナー」とか「ニーチェの実存主義哲学の何やら」とか、
カミユの「異邦人」なんて漁師が絶対に読まない。

いや、良識のある漁師は絶対に読んではイカン本だ(笑)。

「パパ~、其処にあるCDで、好きな曲の聴いて良いよ~」

慣れべらたCDはモーツアルトやブラームスなどのクラシック音楽から、
ビルエバンスなどの渋めのジャズだ。

そんな彼が、数年前に結婚をした。

相手は東京フィルハーモニーオーケストラのバイオリン奏者だ。

「島の漁師に、クラシック音楽は似合わないだろう!」。

良く判らん奴だ。


海と釣りに似合う音楽 Ⅴ

島も夏になると、海水浴場は賑わう。

島の海水浴場で聞かれる音楽は、昔は「アンコ椿は恋の花」だったらしい。

やはり、大島に代表される伊豆七島では、代表的なヒット曲なのだろう。

しかし、最近は全く聞かれなくなった。

最近は、レゲイやラップ、
特にヒップホップ系の音楽が圧倒的に多いだろうか。

ヒップホップのメジャーバンドと言えば、
ライムスター、マボロシ、MURO、NITRO、SUIKEN×S-WORD、
DELI、餓鬼レンジャー、キングギドラ。まるで子供向けのTV番組だ。

踊りだしたくなるようなリズムだが、みな同じ音楽に聞こえてしまう。

しかし、水着姿の若い女の子がリズムに合わせて踊るのは悪くは無い。

いつだって海水浴場の目玉は音楽よりも水着姿の女の子だ。

ジギングにもヒップホップは合うかも知れない。

平坦だが一定のリズムをキープする感じで、リズムに合わせロッドを振る。

こりゃ悪くは無い。

だったらヒップホップの原点と言われるR&Bやソウルミュージックでも同じだろうか。

マイケルジャクソンのビリージーンなんてのは相当良い。

では、一定のリズムでアップテンポの曲だったら、
全てジギングには良いと云う事になる。

いやいや、喜歌劇 「天国と地獄」 とか、「軽騎兵」序曲じゃ、早すぎて疲れる。

物事には限度があるのだ。



| http://www.papasinn.com/column/index.php?e=58 |
| column 大言壮魚 | 05:52 AM | comments (x) | trackback (x) |
少年時代の釣り
少年時代の釣りⅠ

北国、津軽の海にはアイナメが多い。

アイナメには種類は幾つかあり、その中で一般的なのは
「アブラッコ」とか「シンジョ」と言われるものだろう。

ある日、父が「シンジョ」の大型を釣って来た。

母が台所で調理をするが、ヒバの木の大きなマナイタから、
その尻尾がはみ出している。

それも、1メートルぐらいあったような気がする。

しかし、よく考えてみると1メートルなんてアイナメがあったらコリャ事件だ。

やはり子供心の記憶である。余計に大きく感じたのだろう。

子供の頃、この「シンジョ」を釣るのが得意だった。

オモリの下10センチの所に釣り針を着けるだけ。

餌は、ヤドカリを貝殻から取り出したもの。

竹竿の先にタコ糸を1ヒロ、その先に20センチほどのナイロンハリス。

当時ナイロンハリスはとても貴重なものだ。

磯場を歩きながら、魚の居そうな穴に静かに落とし込む。

20~30センチほどのアイナメが餌に食いつくと、ガクガクっ竿先を引き込む。

稀には40センチを超えるようなビール瓶サイズだと、
それは息が止まるほどの興奮である。

釣ったアイナメは醤油漬けにしてから焼き、晩ご飯の食卓に登る。

串刺しにしたアイナメの香ばしい醤油の香りは、懐かしいおふくろの味だ。



少年時代の釣りⅡ

北国津軽の夏は短い。

9月の声を聴くと霜が降り、10月には山に雪が降る。

岩木山の山頂が白くなる頃、父と一緒にフクラゲ釣りに出た。

櫓で漕ぐ小舟から胴付き針の3本仕掛け。

上の2本にはハゲ皮のバケ、下バリには生きたドジョウを付ける。

下バリにはヒラメが来る事もある。

仕掛けを落としてから、ゆっくりと櫓を漕ぎバケが泳ぐようにする。

しかし、この時期から日本海は荒れてくる。

父が数尾釣っだけで風が出てきた。

「かつあき~(私の名前だ)、帰るから、道具を片付けるべ~」

かじかむ手で、仕掛けを手繰る。手繰った途中で手ごたえがあった。

フクラゲはイナダである。

バケが動いたので食ったのだろう。

ちょうど群れに当たったようで3本食った。

子供の私には大騒ぎである。

父に手伝って貰い何とか引き上げる事が出来た。

いつの間にか、周りにはフクラゲのナブラが出来ている。

もう一度仕掛けを落とそうとすると、父が、「だめだ~、風が出るぞ~、帰る~」
そして、道具を畳んで船が走り出した途端に、
横で大きな水柱が上がり大きな揺れが起こった。

シャチである。それは船の3倍ほどの大きさであろうか。

物凄いスピードでフクラゲを追いまわす。

良かった。

あの場にいたら、こんな小船など簡単に引っくり返っていただろう。



少年時代の釣りⅢ

弘前の小学校にいた頃、林間学校と言うのがあった。

汽車に(懐かしいね~)乗って浅虫温泉まで行き、
そこから徒歩で白根崎と言う岬で野外活動する。

まあ、泊らないけどキャンプみたいなものだ。

焚き木を取るグルーップや、炉を作って火をおこしハンゴウでご飯を炊くグループ。

女子は恒例のカレー作り。

私は当然に食料調達で釣りグループだ。

このグループは人気がある。

なんたって、釣りは楽しいからだ。

先生と私を含め10人ほどが磯場で釣り糸を垂らす。

しかし、こんな釣りはオイラ専門家だ。

左手に湯ノ島を望む、低い磯場をまるで牛若丸のように飛び回る(猿と言った方が良い)。

他は青ベラやゴンズイのような、気色の悪い魚しか釣れない中で、
しっかりとアイナメを3尾ほどゲッチュした。

「わ~、これ工藤君(おいらの本名)釣ったの~、すっごい~、オッキイ~」
女子軍から賛美の言葉を背に受けて、意気揚々、威風堂々。鼻高々。

「まあ、みそ汁さだば、もったいね~けんど、腹ワダ出して、ウロコ剥いで、ブツ切り~」
こうやるだ~!。

パッ、パッ、パッ。

かくして小麦粉がダンゴ状のカレーライスに、玉葱の入ったアイナメの極上味噌汁。

豪華絢爛な食事会だ。

一躍、おいらは先生にも一目置かれるヒーローとなったのである。



少年時代の釣りⅣ

ハヤ釣りと言うのがある。

小川で簡単に出来る釣りだ。

エサは食い物だったら何でも良い。

ご飯粒、ソーセージ、ハンペン、魚のハラワタ、皮、
何でも食うのは食欲旺盛だからだろう。

そこで、色んなエサで試す事にした。

ミミズは糸ミミズよりも大きなミミズを小さく切った方が良いようだ。

魚はカツオの肝臓が良い。

野菜類はさすがに食いが落ちる。

しかし、茹でたトウモロコシにも食い付くし、
ウリの種にまで食い付いた。

しかし、何といっても驚いたのは、脱脂綿である。

針に撒き付け、オモリを付けない針を流れに落とすと、
その浮力で浮いたままス~っと流れる。

木陰などの死角に入るといきなりパクリなのだ。

良く考えてみると、フライフィッシングだろうか。

でも、感覚的には海釣りのウィリーにも似ている。

まあ、淡水も海水も魚の習性はさほど変わらないと云う事になるだろう。

このハヤは大きいのより小振りな方が美味しい気がする。

5センチぐらいの奴を3~4匹まとめてテンプラに上げる。

ワカサギとは違った風味がする。

最近は目にする魚ではない。

果たして今でも釣れるだろうか。



少年時代の釣りⅤ

先日、青森でフィッシングショーが開催された。

最近は、地方でもこのような釣りのイベントが多いようだ。

青森は三方が海に囲まれている。

その為か、1万人以上も詰めかけ大盛況だった。

青森出身の私はゲストとして迎えられトークショーもあった。

当然、パンフレットなどにも私の名前が乗ったことで、
中学で同級だった渋谷君が、同じ幼馴染の奥さんと一緒に訪ねてきた。

子供の頃に釣り好きだった彼は、今でも釣り好きなのだ。

会場の2階にあるレストランで奥さんと3人で昼食をとる。

積もる話は昔の釣りの話だ。

蕎麦屋の渋谷君とは、一緒に自転車通学していた。

そして、学校の帰りには、何時も2人で釣りをしていた。

夏休み等は、河原の石を積んで作られた流砂堤で、
腰まで浸かりながらウナギをとった。

ウナギが獲れると、彼のお父さんが、
翌日にウナギのかば焼きを作ってくれた。

なにしろ、ウナギのかば焼きは高級料理だ。

ホンマモンのかば焼きなんて普段はめったに食えるものではない。

一匹まんま焼いた、あの甘ダレの付いたかば焼きを家に持ち帰ると、
我が家の食卓は豪華絢爛になり、私の両親も目を細める。

なにか、子供心に嬉しかった。

その渋谷君と一緒に、昔話で盛り上がるのだから、
故郷のフィッシングショーも良いもんだね~。



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| column 大言壮魚 | 08:08 AM | comments (x) | trackback (x) |
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